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「うわ。セイナか?」
アーケードにある携帯ショップをでたところで、急に声をかけられた。
クニヒロだった。細見のスーツに、ネクタイを締めてた。
あたしが最後に見たのは、確か、高校の卒業式だ。
「クニヒロ?」
「変わらないな」と、笑う。
「なにしてんの?」
「仕事だよ」
「そうだけど」
「番号、変わった?」
「え?」
「ここから出て来たから」
「あ。うん」
「じゃあ、教えろよ」
「いいけど。クニヒロは?」
「俺?変わったかな?いつから連絡とってないんだっけ?」
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