3.

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それから、高校の頃の話とか、ミニバスで一緒だった男の子が結婚するとか、そんな話をした。ビールは続けて三本空けた。 「セイナ、けっこう呑むな」 「そうでもないよ」 「俺より、強いな。絶対」 そう言って、クニヒロも缶ビールを呑む。 「クニヒロ。酔ったら、どうなるの?」 「酔ったら?どうしようもなくなる」 「なにそれ。あれか。酒のあやまちとか多いんでしょ?」 「酒のあやまち?ないことはないけど。そこまで酔うことそんなにない。お前こそ、大丈夫なのか?」 「なにが?」 「俺だからいいけど。男の家に行きたいとか言うの危ないぞ」と、言った。 「あたしは、クニヒロと違って、酔って失敗なんてないからね」 「はあ?本当か?」 「本当だよ。よっぽどの覚悟がないと、男の家に二人きりになんてならない」 「へえ」と、疑わしいのか、笑いを含んだ顔。 だから、今、ここにいるんだよって、大きい声で言いたくなった。 酔って失敗なんて、今までないけど、どうせ失敗するなら、ここでクニヒロとなら、いいかもしれない。 失敗にさせないで、受け入れて欲しい。 「ねえ、クニヒロ」 クニヒロに寄り掛かった。 「ん?」 「今日、泊まってもいい?」 「いいけど」さらりと答える。
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