3.

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「隣にいてもいい?」 ごくんと彼の喉から、呑みこんだ音がした。 「なに?どうしたの。お前?」 クニヒロの隣にいると、どうして、いつもこんなに哀しくなるんだろう。 クニヒロがいつも、哀しいのかな。それが伝わってくるのかな。 なら、せめて、哀しさが融合してしまえばいい。形を変えればきっと、気が紛れたりするものじゃない。人間の感情なんて。 そのまま、彼を見上げた。 「クニヒロ……あたしね」 そう言いかけたのに、クニヒロは、そういえばさ、と腰をあげた。 ふっと出来た空間に寂しくなる。 「この前、これ見つけたんだ」 そう言って、手元にあるのは小さな紙の包みだった。 受け取ると、あまり重さもない。 「なにこれ?」 「空けてみ?」 「うん」 セロハンテープをめくる。包みを開けて箱の蓋を取ると、中にあったのは、ドクロの指輪だった。
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