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ある日。
「今日こそおまえが作れ!」
言うなり、ジョーは俺にエプロンを押しつけてきた。
「なんだ急に?」
「なんだじゃない。この船に乗ってから、ずっと俺が飯を作ってるじゃないか。」
「それがどうかしたか?」
「いい加減お前も何かしたらどうなんだ。」
「俺は掃除してるだろ?」
「あぁあれを掃除というならな…」
ジョーの指をたどると、俺がさっきモップがけしたところを、ナビィが雑巾で拭いてい
た。
「トリなにやってんだ?」
「何って床がびしょびしょだから拭いてるんじゃない。てか僕はトリじゃないよ!」
「あれでは二度手間だ…」
「そんなもん、乾けば一緒だろ?」
「バカを言うな、あんなびしょびしょで乾くのに何時間かかると思うんだ。」
「次は気をつける。それより飯だ!腹がへった!」
「あぁ俺もだ。だが今日は何が何でもお前に作ってもらう!」
「…わかったよ。でもあんまり得意じゃねぇから、たいしたもんできねぇぞ」
「食えればなんでもいい」
俺はしぶしぶ調理場に向かう。
「さて、何にするかな」
何にするかといっても、料理のレパートリーは片手で数えられるくらいしかない。
その中から俺は一番早くできそうな目玉焼きを作ることに決めた。
「作るもんは決まった!さて材料は…」
俺は冷蔵庫の扉を開けた。
「とりあえず卵だな。」
俺は卵を探した…がどこにもなかった。
「ねぇな。さてどぉするか。」
卵の代わりになるものはないか探してみた。
とりあえず白いものと黄色いものを合わせればなんとかなりそうだな。
「ミルクと…レモンか。」
地球にはレモン牛乳てっいうのがあるってきいたことがあるし、いけるだろう。
「よし!材料は揃った!始めるか!」
俺はレンジャーキーを取り出しセットした。
「ゴーカイチェンジ!」
キッチンに響き渡るゴーーカイジャー!の声。
「どうした?!」
「ザンキャックがキタの?!」
どうやら変身音を聞きつけて、ジョーとナビィが駆け込んできた。
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