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「うわーん。鷹上さあん。酔ったぁぁ」
「まだワイン一本も開いてないよ」
部屋に入った瞬間、いつでもベッドになだれ込みやすい、またはソファでそのままできるようにポジションを決めた。
もちろんトイレでウォシュレットで綺麗に洗っておいた。
シャワー無しでなだれ込むかもしれないしね。
部屋は、なぜかベッドが二つあったけれど、全く汚してない。
ただテーブルの上に充電中の携帯があるだけで、いつでも飛びだせそうなほど整っている。
「うわあん。酔ったのひゃあ、鷹上しゃんが、トイレ行ってる間に、ワインに何か薬入れたからやひょ」
「はは。入れないよ。それに俺は明日4時からリハだから飲めないし。君が飲むんだよ」
「もう飲めなひょー」
「俺が飲んだら、……起たなくなるかもよ」
「飲みまひゅ!」
鷹上さんのワインの注ぎ方は上手くて、口も上手くて。声も甘くて。
ああ、きっとセックスも上手いんだろうなって身体が甘く痺れた。
一本飲み終わるときには、もう鷹上さんの腕に自分の腕を絡めてソファでイチャイチャしていたのだから。
ああ、大丈夫よ。いつも何があっても大丈夫なように勝負下着だから。
年収ウン千万と結婚できるならば、私は――。
貴方に恥ずかしく足を広げても構わないの。
「……蛙みたいですね」
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