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蛙……?
ぼうっとした意識の中、鷹上さんの為に足を広げて誘う。
早く、来て。
早く私と結婚してと。
なのに、なんでだろう。
ベッドにしては背中が硬い。
「安心していいですよ。急性アルコール中毒ではないですね」
何の話をしているんだろうか。
「この人には、私からきつくお説教しておくので、どうぞ、リハに行かれてください」
え……?
視界がぐるぐるする。何、この展開?
待って鷹上さん、私、胸もFカップなんですよ。
リハに行く前に、ぜひ揉んで下さい。
「……蛙みたいに足を開き、牛のような乳を押しつける。貴方って……本当に残念な人ですね」
さっきから私に敵意を向けて発言してるこの人はなんだろう。
薬品の匂いがする。
ふわふわとする。
まだ意識が朦朧とする中、私は確かに感じた。
腕にちくりと小さな痛みが走ったのを。
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