婚活ウォー?!ズ!

13/30
前へ
/31ページ
次へ
ヴァージンロードの向こうには、新郎が白のタキシードを着て立っている。 その新郎のイケメンたるは否や、鷲上さんもラム肉野郎も凌駕する勢いだ。 まさに空から舞い降りた天使。ダビテ像。 鼻梁高く、その上ちょっと釣り上がった目はどこか野性的で鋭いのに、後ろへ流す様にセットされた髪が知的な雰囲気を醸し出し、私のタイプ、高学歴高収入そうなオーラを放っている。 先ほど床に落ちたのは眼鏡だったのか、眼鏡をかけたその人は、頬に手を当てながら私に微笑んでいる。 「いい加減、馬鹿な夢から覚めて頂けませんか?」 「え?」 「いつまで蛙みたいにみっともなく足を広げて眠ってるんですか。痴女ですか、汚いですよ」 ばっちーんと音が鳴り響くほど勢いよく足を閉じさせられた。 「何度も締めても開くんです。建てつけが悪いのか本当に蛙になったのか」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加