150人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言えば、喉が痛いと思ってた。
さっき、ゲロって声も出したし。
「まあ良いでしょう。次に抱かれた人が運命の人ならば、魔法は解けますよ。私はそんなに強い魔法は使えませんので」
「……か、帰る」
「蛙?」
「蛙って言ってるの! 信じないんだから!」
「そうですか。でももし、その蛙みたいな声が悪化したら来てくださいね」
「分かったわよ!」
メモ帳に電話番号をかかれ、渡された。
魔法使いが電話番号を書くなんてありえない。
魔法で携帯に自動登録ぐらいできんだろうが!
「シ、信じてないから、婚活は続けますので」
「そうですか。でも鷹上さんは運命の相手ではないので、蛙になりますよ。彼にはパートナーがいます。二人で仲良く肛門科に通ってくるようなパートナーが」
「肛門科に?」
「知らないのはあなたみたいに頭の軽い、自分の幸せしか見ない馬鹿女だけです」
最初のコメントを投稿しよう!