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そうだった。
司さんの息子さんって小学生じゃん。
このマセガキは、小学生ってことでしょ。
六年後とか、私のこの張りのあるおっぱいも凋んで垂れさがってるかもしれない。
婚活から遠い存在、年下すぎる美少年だ。
「さ、上がって。今ご飯出来あがったところだから」
「ゲロ!?(手伝いますよ!)」
「大丈夫。今日はカレーなんだ。さ、入って」
「お姉さん、荷物持つよ」
手土産で持参したイギリスのワインが合いそうにないカレーか。
まあ人が多い時は楽よね。と頷きながら豪邸の長い透過を歩いてリビングへ向かう。
リビングにはうちの家の倍以上の大きさのテレビや、ソファやテーブルはもやは予想はしていたので問題ない。
ただカレーの匂いが漂うが、なんだろうか。少し違う。
「わ、こら、万年係長! 抱きつくなよ!」
変な名前で呼ばれた犬は、地面に届きそうな長い毛がとても美しく手足がすらりと長い。
知ってる、金持ちが持ってそうな犬、アフガン・ハウンドだった。
「父さん、助けてよ」
「しょうがないな、人参を食べると約束するか」
「食べるから―、うわー」
司さんと美少年が戯れていると、奥の方からカレーをお盆にのせてやってきた。
「いらっしゃい。ごゆっくりしてくださいね。旺大くんもすぐ帰ってくると思いますよ」
「げ、ろ!?」
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