婚活ウォー?!ズ!

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「へー。やっぱ生意気だからかな。性格もぶっさくだったよね」 私がそう言った瞬間、馨の顔が『お前が言うな』と言わんばかりに歪んだ。 自分でも自覚してるから問題ない。 「へえ。でもそっか。破棄されたんなら恋人募集中だよね。医者と合コンとかできるかな。あ、なんかおすそわけないかな。イギリスの紅茶とか」 「……お姉ちゃん、ほんっとう悲しくなるぐらい見る目ないよね」 大きく溜息を吐かれると同時に憐れみの目で見られた。 「サイズやら形やら金やら顔やら、相性やら……そんなものの前に大切なことあるんじゃないの」 「馨……」 形は何も言ってなかったんだけど、とは言えずそのまま赤ちゃんの傍に布団を敷いて眠ってしまった。 それと同時に、ラインに連絡が来た。 以前合コンしたさいに、仕事で途中で帰ってしまった地元のアナウンサーの人だった。 『お願いしたいことあるんですが、会えませんか?』 崖っぷち29歳にその言葉は、『結婚して下さい』と同等の意味を持つぐらい重いメッセージだった。
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