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ヤンデレで流す気か。
「その、俺、グーから直接届いてないけど、招待状出席に○しちゃったし」
「なんで出席しちゃうんだよ!」
「魔王の方から人間に歩み寄ってるわけだし、いいかなって」
全くよくない。馬鹿かよ。まじでどうしてリーに勇者の力があるんだよ。
温厚で争えなくて、人を殺せそうにない間抜けだぞ。
「でも、す、スピーチの依頼はき、緊張しちゃうなあ」
魔王が勇者に結婚式のスピーチ頼んでるのか!
流石に昨日外れそうだった顎が、閉じれないぜ。
「その魔王は今、どこにいるんだ!」
「え、旦那さんのことをどうしてグーが知らないの?」
「旦那じゃねえよ!」
リーは半信半疑の目で俺を見ている。
俺が色仕掛けで魔王を倒そうとしていたとまた疑ってるみたいだ。
馬鹿じゃねえの。
「この結婚式でもしかして魔王を暗殺しようとしてるの?」
「お、流石勇者。そんな計画考えちゃうのか。実行しようぜ」
浮かれた魔王なら、結婚式で油断してやれるかもしれない。
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