結婚式してみようかな。

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「じゃあ、ロー」 「なんだ」 「結婚式までは、花嫁と新郎は寝室が別なのがこの国の風習だから、俺は別の部屋をもらうな」 「は?」 ローと呼んだ瞬間、ちょっと瞳に生気が戻った気がしたけど気のせいだったようだ。 すぐに不機嫌になった。目は死んでいる癖に分かりやすい。 「ダメだ。魔界では、朝、昼、夜と三発愛し合うことになっている」 「……三回とか三度どか、もっと生々しくない言い方で言ってくれ。それ、本当?」 「ああ。俺がルールだから今決めた」 すると、ローは不機嫌全開で肩肘をつくと、外を見た。 「俺が不機嫌になると、その周りの天候が荒れ、洪水が起こり、大地に亀裂が起こる。自然災害だけでもこの国を滅ぼせるぞ」 「だー! どーせまだ一回もヤってねえんだから、結婚式まで待てよ!」 男の俺が、男で魔王であるローに本気で身体を開くと思ってるなら、その死んだ目みたいに死んでくれ。 「ああ、仕方ないな。こうしよう」
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