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「ぎゃー! 舐められてる! たわわに実った俺の可愛いさくらんぼが、邪悪な下で転がされ、潰され、ツンツンされてる!」
わざとふざけないと、こんな真昼の庭園前で、可愛らしい俺の喘ぎが響いてしまいそうだった。
「誰か、この変態から助け……」
「おー、面白い事をやっているな」
ぞろぞろと美少年たちを連れて歩いてきたユージン王子が、おれの可愛い胸をまじまじ見ながら、後ろの美少年たちを振り返る。
「お前、王子だろ、助けろ!」
「皆、よーく見ろ。ハレムに入ったあかつきには、君達も俺とこんなことするんだよー」
嫌に優しい王子の発言に、その整った顔を無茶苦茶に殴りたくなる。
まだ経験もない美少年たちをハレムに入れて飼うつもりか。
ローは屈強なガチムチ好きだが、ユージンは繊細な美少年はハレム、ガチムチは椅子と二人の好きなタイプは違うらしい。
というか、こいつが世界を守る王子とか、世界終わった。
「あの人は、魔王の恋人ですか?」
「あ、にくどれい!?」
「わー、こんな真昼からエッチしてるのって愛?」
「違うよー。魔王はもうすぐあのひとと結婚するんだって」
美少年たちはユージン王子の後ろできゃっきゃっと生娘みたいに話だした。
くそう。殺す。
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