結婚式してみようかな。

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「む。うるさいな。下の口じゃなくまず上の口から塞ぐか」 「ぎゃ、んんんっ」 来た。触手のように滑った舌を遠慮なく入れやがって。 「わあ……」 未経験の美少年たちは驚いて目を見開いて、大きく口をあけたままユージン王子を見た。 「王子様は、あのお下品なキス、好きですか?」 呆然としている美少年たちの様子が可愛かったのか、ユージン王子は嬉しそうだった。 「俺は、啄むようなイチャイチャするキスが好きだよ。体中に俺の印を残したいから、あんな下品なキスはあまり好きじゃないかな」 下品で悪かったな。 でも、やばい……蕩けそうなほど気持ちイイ。 舌に真珠でも埋め込んでるのか分からないけど、刺激的で頭の芯が折れてしまいそうなほど、甘くて――。 「うぉおおおおおお、グー!!!!」 その時だった。 まるで白馬の王子様のように、真っ白な馬に乗ったリーが右手には抜いた剣を抱えて現れたのだ。
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