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交換日記……。
そんな単語、小学生以来久しぶりに聞いたぞ。
けれど、俺をマリッジブルーから守ると言う使命感に燃えているリーの目は某修造のようだった。
「俺が掻いたら二人に届けることにしますから。じゃあ、グーが書けたら渡しに来ますんで」
有無を言わさず俺を抱き抱えると、白馬に跨り、リーは走り出した。
抱き抱えられながらも、何故か俺はリーの熱い胸板にときめくのであった。
乗馬場へ到着するころには、リバースしそうなほど酔っていたけれど。
ついてすぐ、乗馬場の端にある馬の糞の匂いでさらにリバースしかけたが、近づいてくる美女によって下半身は回復した。
というか、この城の外にはやはり美女は存在してるんだ。
嬉しくなって見上げたら、その美女はレイニンちゃんだったので死にたい。
「さっき聞いてたけど、結婚式を控えた貴方と魔王が交換日記するんですって?」
驚いてるけど、俺だって驚いてる。
が、セクハラされるよりは、触れられない交換日記の方がましかも。
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