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グロテスクに、ウィンウィン動く触手と手紙を交互に見ながらリーは読みあげる。
「『俺のナニと同じくらいの触手を添えておく。さみしくなったら自分ではなく、その触手で慰めろ』だって」
「季節の触手なんて関係ねえ、下ネタじゃねえか!」
俺は触手を床にたたきつけた。経験値が1上がった。大人の玩具を手に入れた。
テクニシャンのレベルが1上がった。
「あら、恋人が一人で身体を慰める惨めな思いをさせたくないっていう、魔王らしい歪んだ愛情表現じゃない」
恋人どころか、未だにエロい展開はあっても最後までシたことはありませんよ。
「グーも魔王に返信しないと。魔王はこっちの言語分かるだろうから触手語じゃなくてもいいだろうけど」
「えー……リー、代筆してよ」
「恋文の代筆なんていやだよ」
「じゃあお手本で」
お手本と言いつつ、それをそのまま送ってやるけど。
「えー、えーっと、うーん。じゃあグーに触手語を学んでほしいからこっちで書くよ」
リーは何を思ったか、触手語でお手本を書いてくれた。
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