結婚式してみようかな。

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「馬鹿か! 椅子にするぞ。ほら、レイニン、今、ガチムチなんだから椅子になれ」 「死ね」 レイニンに首根っこ掴まれた、美しい王子様はベッドに投げ飛ばされる。 「私の可愛いジュニアを口の中にいれて、ガッツガツ喉の奥にあてるよ。若造が私を軽んじる発言は控えな」 「だって、お前なんかよりあいつは手ごわいんだぞ」 いつもの余裕のかけらもない、ドsの異名を返還してほしいぐらい動揺しているユージンはベッドの上であぐらをかくと髪を掻き項垂れる。 「この国は、『プリチー教』の信仰によって争いも起こらず平和だ」 ぷりちー教。 水浴びをしていた絶世の美少年が、大地の神に見初められ天界へ連れ去られてしまう。天界からこの地を加護する神となり、彼をちやほやすると作物が豊かになると言われる、頭の中までぷりちーな宗教だ。 「そこの最高階級で在られる、リーヤー司教が、同性同士の結婚を禁止すると言った。俺のハレムも神に対する冒涜だと、解体しろって」 まあ、あの爛れたハレムは解体しても王子以外困らないな。
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