結婚式してみようかな。

37/132
前へ
/243ページ
次へ
「唯一、このくそドSな王子さえ手も足も出せない相手が、ぶりちー教だからね。仕方ない。結婚式は中止ね」 レイニンさんも状況を理解し、そう言う。 が、あのローが中止を納得するだろうか。 「プリチー教の司教は男ですか」 「ああ、ローが苦手だろう、女に間違えそうな綺麗な男だ。俺も一度、縛ってハレムに監禁しようとして司教だと知って未遂で終わっている」 何をこの王子はしてるんだ。いや、ソレが理由で同性婚禁止されてるんじゃねえの。 「その人以外に、何か権力がある人は?」 「リーヤー司教の母親が、同じ司教の位にいたね。今は息子に地位を譲って隠居しようとしてるけど、権力は向こうの方がまだあるでしょ」 流石、200年生きてきたバケモノだ。国の情勢はレイニンさんの方が詳しい様だ。 「で、その母親の歳は?」 「え、さあ、40過ぎてるとは思うけど」 「全然俺の範囲内だ。その女性を俺が口説き、同性婚を承諾させてみよう。今、中止したら魔王は何をするかわからない。この混乱の中で暗殺したいから、中止は避けたい」 「グイードくん」
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

976人が本棚に入れています
本棚に追加