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「俺は、初代勇者の身代わりに魔王の玩具になるのはごめんだ」
女の子に囲まれて、エロいことをして日々生きていきたい。
「じゃあ、もう一つの混乱もあなたには良い条件なんだ」
レイニンさんは周りを見渡すと、王子と俺にだけ聞こえるように小さな声で言う。
「魔王の部下である四天王が、暗殺を企ててるのよ。勇者の力を受け継ぐ、リカルドくんの」
「まじで?」
「まあね。200年の間に培った人脈によって、ね。確かな状況よ」
目が死んでる魔王が、安易な暇つぶしで思いついた結婚式だった。
それが中を開けてみると、魔王の暗殺、リーの暗殺、プリチー教の介入、と事件だらけだ。
ハレム解体は事件でも何でもないし。
「これは、流石の魔王も混乱するんじゃね?」
「まあ、魔王が居なくなれば、本当にこの世界の脅威は去るけれど……でも、いいの?」
レイニンさんの顔は晴れない。
「貴方が、世界と魔王の橋渡しをしてくれたら、魔王もみたされるんじゃないかな」
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