結婚式してみようかな。

40/132
前へ
/243ページ
次へ
「お、おま、おまえ、あれだ。あれだからな!」 「……うん? 何、グー」 俺に近づくが、そのむわんとした体臭になぜか顔が赤くなる。 「お、お前、命、狙われてる。俺、お前、守る」 「え、なんで片言なの? 俺が命狙われてる? えーっと」 リーは少し首を傾げてから、俺を頭の上からつま先まで見てくる。 ああん。視線だけで愛撫されてる。これって……もしや、欲求不満? 「俺がグーを守るなら分かるけど、グーが俺を守るのは痴漢ぐらいしか無理だよー」 「はあ!?」 人がトゥインクルトウィンクルしてるのに、お前、爽やかになんで毒を吐くんだ。 「俺、レベル100の限界を超える修行をしてるんだ。グーは、なんでか知らないけどレベル2になってるけど、必殺技は」 「『妊娠しそうな流し目』で、状態異常、虜ってやつだ」 「あはは。それは俺には取得できなさそうな必殺技だ。でも、暗殺者には無効化でしょ。大丈夫。俺は俺を守るから」
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

976人が本棚に入れています
本棚に追加