結婚式してみようかな。

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「魔王様は、いつまで初代勇者に操を捧げるのでしょうか。その下半身に秘めている魔王剣は飾りでしょうか」 「セクハラか。お前には刺さんぞ。別に俺は、明日死んでも構わないが、死ぬぐらいなら凌辱したいっていう、乙女魔王だ」 やはり、俺は初代勇者への思いを引きずっている。 それは、もう、隠しようが無いのかもしれない。 初代勇者を、ひんむいて四つん這いにし首輪をつけて散歩したかった。 『も、無理。許して』と可愛く懇願するまで、この下半身の凶器、欲望の覇者、建国闇棒でいっぱい突いてやりたかった。 俺の唾液を呑み込めないと言うまで、キスで注ぎ続けて――。 「あの、脳内妄想だけで実行する気のない魔王様、少し宜しいですか」 こいつ、一度ぐらい殺してやろうか。 「小型触手発信機が、大きく動きました。グイードが、プリチー教教祖のアジトに侵入するようです」 「ぷりちー教?」 「同性婚を認めない、この世界の最大権力を持った宗教団体です」 「……よし。壊滅させるか」
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