魔王を倒すにはまず仲間集め!

2/20
972人が本棚に入れています
本棚に追加
/243ページ
その夜、俺は魔王のモノである指輪をはめられてしまっているので、王都に入る前結界に邪魔されてしまった。 ので、美しく時が停まった結界の守り主である美女を抱いた。 「王都セーメノーリッバかあ。王ってどんな奴なんだろうな。リーを一億倍良い奴にした人物だったらどうしよう。面倒だなあ」 「もうグーったら。お城がもう見えるって位置で、よくもまあそんなこと言えるよねえ」 リーを乗せた馬車が王都に入るが、歓迎モードの村とは違い、家から誰も出て来なかった。 みたこともない格好良い家が並ぶ中、人も見えない王都を進むと、近所の山みてえな大きな城が現れた。 周りを湖で覆っているようで、ゆっくり重たそうな橋が城から下りてくる。 「いくよ。王子と謁見だ」 「あー、馬車で待っとく」 「……魔王がその指輪の力でグーを見つけるのは時間の問題だけどいいの?」 咄嗟に魔王が現れて、リーが居なかった場合間違いなく俺は助からないか。 「行くよ」 「そうだよ。王子だって待ってるのに」
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!