友達のトモダチから聞いたゾットする話（詰め合わせ）

火葬

　Uさんは幼い頃、Yとよく一緒に遊んでいたのですが、次第に疎遠になり、十代になった頃には、軽蔑すらしていました。

　肩を並べて歩くことすら恥ずかしかったのです。

　デブというだけでも抵抗があったのですが、いつも食べ物のシミの付いたシャツを着て、髪はベタベタ。歯の隙間にはお菓子のカスが挟まってる状態。

　同じクラスにいたら、口をきくこともないような存在なのです。

　Yはそんな生活をしていて良いわけがなく、糖尿病になり、足は合併症のせいで壊死して切断を余儀なくされ、結局そのまま若くして亡くなってしまったそうです。

　悲しんでくれる友達が誰もいない、寂しい人生でした。

　訃報がUさんの電話に入った時、驚きよりも先に「やっぱりな」という納得が先に来ました。