2538人が本棚に入れています
本棚に追加
食事を終えて、もう一杯ビールを飲んだ後、二人はハンバーグレストランを後にした。
「ごちそうさまでした。ありがとう。」
「どういたしまして。美味しかった?」
「うん、美味しかったよ。」
「なら良かった。」
志信がいつものように送って行こうとすると、薫は立ち止まって志信の方を見た。
「今日はまだ時間も早いし、大丈夫だよ。」
「えっ、でも…。」
「ホントにここで大丈夫だから。じゃあ、ありがとう。また明日ね。」
志信が返事をする間もなく、薫は背を向けて歩き出した。
一人で帰っていく薫の背中を見ながら、志信はため息をついた。
(ただの同期って、こんなもん…?オレ、なんか避けられてる…?)
最初のコメントを投稿しよう!