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しどろもどろになっている志信に、梨花は笑って言う。
「笠松さんごめんなさい。私と石田さんで、勝手にお節介焼いちゃった。」
「えっ?!」
(なんだ?!全然わけわかんねぇ!!)
「私たちができるのもここまでですよ。あとは二人で、ちゃんと話して下さい。」
(ちゃんとも何も…卯月さんにはあの人がいるんじゃ…。)
志信はチラリと薫を見て、いつもとは違うその姿に目を奪われる。
(すっげぇキレイなんだけど…。)
志信の様子を見て、梨花がニッコリ笑った。
「笠松さん、今日の卯月さん、どうですか?」
突然尋ねられて、志信はまたしどろもどろになって小さく呟く。
「あ…その…ものすごくキレイ…です…。」
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