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「あのね…。何から話せばいいのかわからないんだけど…。」
「うん…。あっ…。」
志信は薫があのネックレスをしている事に気付き、驚いて薫の顔をジッと見た。
「それ…どうしたの?」
「これね…もらったの。好きな人に。」
「えっ?!」
(まさか同じ事考えてるヤツがいるなんて…。しかも好きな人にもらった、って…なんだそれ…。オレの出る幕なんて全然ないじゃん。)
志信はため息をついてコーヒーに口をつけた。
「笠松くん…聞いてくれる?ずっと私が話せなかった事…笠松くんには、ちゃんと話しておきたいの。」
「えっ?うん…。」
(なんでオレに?もうオレの事なんて関係ないんじゃ…。)
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