想いを伝えて

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「これが、私が誰にも話せなかったけど笠松くんには話しておきたかった事。あの飲み会の時に社内恋愛はしないって言ったのも、笠松くんに同期以上の事求めないでって言ったのも、この事が原因。」 話し終えた薫は、気になっていた事を志信に尋ねる。 「酔ってて覚えてないけど…ホントに私、あの人の事、好きだって言った?」 志信はバツが悪そうな顔で頬をかいた。 「ごめん、ウソ…。でも、オレと間違えて名前呼んでた。だから、まだ好きなのかなって。」 志信は薫が酔って話した事の内容を話した。 酔っていたとは言え、自分が志信にそんな話をした事に薫は驚いていた。 「そう…。私、そんな事話したんだね。でも、ひどいよ笠松くん…ウソなんかついて…。」 薫は少し膨れっ面で志信を見た。 「ごめん。」
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