別れを告げた恋、始まった二人の恋

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薫はインターホンのモニターを見て、驚いて玄関のドアを開けた。 「志信!!」 志信は息を切らせながら薫を抱きしめて、薫の肩に頭を乗せた。 「スマホ忘れたら、電話できないじゃん…。」 「ごっ、ごめん…。走って来たの?」 「居ても立ってもいられなくて…。話、聞かせてくれる?」 薫は志信を部屋に入れ、ビールを用意した。 ビールを飲みながら、薫は浩樹と話した事を志信に伝えた。 志信はグラスを傾けながら、真剣な面持ちで薫の話に耳を傾けていた。 「長い間ずっと苦しんだけど、これでやっと終わったって気がする。」 穏やかに笑う薫に、志信は気になっていた事を尋ねようと、ためらいがちに口を開いた。
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