別れを告げた恋、始まった二人の恋

20/30

2520人が本棚に入れています
本棚に追加
/289ページ
正直に下心を打ち明ける志信がおかしくて、でも堪らなく愛しくて、薫は声をあげて笑った。 「もう…バカ…。でもそういうとこ、志信らしくて好き。」 志信は薫を抱き寄せて頬に優しくキスをした。 「一緒にいられて嬉しい?」 「たまには忘れ物もしてみるもんだね。」 「わざと?」 「違うよ。ついいつもの癖で、ポケットにスマホを入れたつもりだったの。」 「慣れない事はするもんじゃないな。でもそのおかげでこうして一緒にいられるし…。やっぱりたまにはいいか。」 「たまにはね。今日は久し振りに志信とゆっくり飲める。」 (そっちか!!) 志信は心の中で思わずツッコミを入れた。
/289ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2520人が本棚に入れています
本棚に追加