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「たいした恋愛はしてないよ。志信みたいに遊んでないし。高校生の時に一人と、大学生の時に二人かな…。バイト優先しすぎてすぐ別れたけどね。」
淡々と答える薫に、志信は少しホッとして思わず笑う。
「薫らしいって言うか…。」
「志信はいっぱい恋愛してきたんでしょ?」
「いや…。まぁ、そこそこ。よく覚えてないような恋愛と呼べるかどうかもわからないような付き合いばっかりだ。誰とも本気じゃなかったから。」
「私も?」
薫にジッと見つめられて、志信はその唇に口付けて答える。
「薫は違うよ。本気過ぎてヤバイ。」
「ヤバイの?」
薫は首をかしげた。
「うん、ヤバイ。好き過ぎる。」
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