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「…オークションで取りたいもの取れなくて可哀想だなぁ~と思ってせっかく気を利かせてやったのに…あ~あ、なんだって俺がこんな思いしなくちゃならないんだよ…」
目の前でアオヤに一気に落胆され、私の中の良心の一部分が唸った。
これは私が悪いのか…?と初めて思えたのだ。
どうしたらこの落ち込みモードから普通のテンションに切り替わるのだろう、と考えた末、
「えっと、武器買ってあげるから許して?」
「…は、それ本当!?」
先程まで項垂れていたアオヤの顔はまっすぐ、私を見た。
そう言えば、つい最近アオヤと仲間の一人であるソルトが手合わせしている時にアオヤの傷の目立った武器がなんとなく印象に残っていたのだ。
新しい武器の買い時かなー?ってずっと思ってたけど…ちょっと待って、財布にどれ位のお金が入ってたっけ…。
「えっ、うん。ほんとほんと~あは。あ、エビフライとお子様ランチ来た!」
そうこうしている内に、可愛い店員さんが私達の席へとやってくる。
自ら注文したエビフライとお子様ランチを完食してから考えよう!と箸を動かし始めた。
◇
そして、レストランを後にしてソルトと合流し武器屋に立ち寄った所…
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