責任

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とても楽しそうに話している海斗くんだけれど、その内容はあたしにとってはとても恥ずかしいもので。 じわりと熱くなった頬を隠すように顔を伏せる。 「人の女口説いてんなよ、海斗」 突然後ろから飛んできた声に、ぱっと振り返る。 いつの間にか俊ちゃんが傍にいたらしい。 どこから聞いていたんだろう。 「え! いや! 口説いてないですよ! ねぇ陽菜ちゃん!?」 「うん。口説かれてないよ、ふふふ」 必死に俊ちゃんに答えている海斗くんに、思わず笑みがこぼれる。
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