責任

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「前に、俺も同じようなことしたじゃん? まあ、あのときは覗いてたからもっと深刻だったけど。あれから俺、すっげぇ反省したんだよね」 あのとき……って、陵と付き合っていたときに覗かれていたときのことだよね。 確かにあれはショックだったけれど。 でもなんか、最近の海斗くんって物凄くあったかい。 元気ないのとか、普通気付かないでしょ? その温かさに、瞳の奥から熱いものが込み上げてくる。 「海斗くん、ありがとう」 「え、何で泣いてんの?」 「泣いてない……」 「でも、涙……」 確かに涙が込み上げてきたけれど、今はまだ目に溜まっているだけだから泣いているとは言えない。
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