悲報

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

悲報

上京して2年。 簡単に手櫛で整えた髪を玄関脇の鏡でチェックし、出勤しようとしたその時、 カバンの中の携帯が振動した。 一体この忙しい時間に誰が? 少しイラつきながら着信表示を見ると『父』とある。 父との話はいつも長くなるのだが、仕方がない。 「もしもし、何かあった?」 「母さんが死んだ。」 告げられた言葉はたった一言だった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!