最後の戦

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もう一人の敵兵。普通の足軽。長槍を短く持ち変える。 普通の足軽。皆、戦国時代を生き抜いてここに居る。普通の足軽。充分に強敵だ。 敵兵が足元を気にしている。その刹那、砂を蹴り上げる。 そんな攻撃が通用する柳生宗矩ではない…。あれ?目に手をやり、しゃがみ込んじゃったよ? 敵兵が槍を突く。柳生宗矩、目を瞑ったまま身を交わす。そして敵兵の喉笛に短槍を突き刺した。 宗矩「目で見るのではない。心で見るべし。」 はいはい。常人には真似できません。 そうしている間に島津義久・龍造寺隆信の首級が掲げられた。 全軍「えいえいおー!えいえいおー!えいえいおー!」
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