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どうやら五条は毎朝、朝食会の部屋まで一緒に来てくれるみたいだ。
朝、五条は理奈の顔をみた瞬間、はっと何かを言いかけたが、すぐに何事もなかったかのように振る舞った。
泣いたこと、わかってるんだろうな……。
触れないでいてもらえることが、ありがたいような、ありがたくないような。
理奈は溜め息を吐きそうになるのを何とか堪えた。
「それでは、私はここで」
五条に声をかけられて、理奈ははっとする。
気づくともう朝食会の部屋に着いていた。
五条さんも昨日より、元気がないな。
そんなことを思いながら、理奈は朝食会の部屋へと入った。
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