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「理奈さん?」
「……え、あ、えぇと」
雅が何度か理奈に話しかけていたようだ。
――駄目だ。
今日は、会話をすることでさえ辛い。
「なにあの態度」
理奈よりも右、少し離れて座っている華の声がする。
それは自分に向けて発せられていることはわかった。
一瞬、漆間和馬もこちらを見たような気がした。
――辛い。
もう、この部屋にはいたくない。
「はぁ……」
永遠に終わらないように感じた朝食会が終わり、理奈は部屋へと戻る途中だった。
「理奈さん。少しよろしいですか?」
突然、後ろから声をかけられ振り向くと、雅が立っていた。
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