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まだ戻っていないのか。
朝食会の時は確かに元気がなかった。
華の当たりもキツかったな。
和馬は苦い顔をしながらそんなことを考えていると、前から一人の男が歩いてくる。
男は和馬を見るなり、その場で立ち止まり、深くお辞儀をした。
和馬はいつものようにそのまま歩いて通り過ぎようとした、
が、男の顔を思い出し、引っ掛かる。
「おいっ!!!」
和馬は男の肩を勢いよく掴んだ。
男は何事かと目を見開いて驚いている。
「どうしてお前がここにいるんだ……!?」
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