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ある日、僕は会社帰りに真由と会う約束をした。
その日は、真由も昼間の勤務だったため、仕事終わりに待ち合わせをして、真由と居酒屋に飲みに行くことにした。
落ち着いて話をしたかった僕は、個室の居酒屋に入ることにした。
まずはビールで乾杯し、料理を食べて少し落ち着いた頃を見計らって、真由に話をした。
「真由、この前プロポーズしたけど、この話は、なかったことにしてほしい。」
さすがの真由も、驚きを隠せないようだった。
「えっ、何故?」
「真由には、僕はふさわしくないと感じたんだよ!
真由には、僕よりもっと素敵な男性が似合っている。」
真由は、何が何だか分からず、ショックで混乱しているようだった。
「ひろ、私と結婚してくれるんじゃなかったの?」
真由は、目に涙を浮かべて、震える声で話しをした。
「真由、本当に、ごめんなさい。」
僕は、真由の悲しそうな顔を見て、心がとても痛かった。
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