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アダムは【愛】する者を見て言った。
「こんなにも素晴らしい君が造られたことを、神に感謝しているのだ。」
アダムの肋骨から造られた者も
「アダム、私もあなたから造られたことを神に感謝しています。」
二人の想いは同じであった。
お互いに呼び合う。
「アダム」
「我が【愛】よ」
すると、肋骨から造られた者は悲しい顔をした。
「あなたにはアダムという名がある。私には名すらありません。」
「【アダム】は私を造った神が付けた名だ。」
「私はアダムから造られた、神があなたに【アダム】と付けたように、私に名をください。」
アダムすぐに応えた。
「エバだ。」
「エバ…素晴らしい響きですね。」
「そう!君の名はエバだ。」
「とても素敵です、ありがとうアダム」
こうして、神に似せて造られた二番目の人形は【エバ】と名付けられた。
そして楽園での二人の生活が始まった。
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