いい子

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 そして、何度も消そうとした。  母の存在。  この家の存在。  心の中で、何度も殺した。  でも、殺してもまた、蘇る。  不死身のそのイカれた肉体を、  どんなに貫いても……。  あんたは殺せない。  結局、私には何一つ。  できないんだ。  親にとって、都合の「いい子」。  私は、親にとって恰好の餌食として、今を生きる。   屍のように。  これからも、こんな不毛な時間を過ごしていくのだろうか。  
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