白鳥邸へ

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  美香は膝の上に置いていた「それ」を、持ち上げて後ろのタケルに手渡す。  「この形でわからない?」 いろいろな飾りや装飾があつらえてあるが、 この長さ、大きさは・・・。  「刀・・・か!?」  「惜しい! 剣よ・・・。  国宝級・・・いえ、そんなものじゃ済まされないけどね、  後で見せてあげる。」 さっきまでは無気力でいたタケルも、 だんだん緊張の度合いを高めていく。  真剣? それも国宝級以上?  そんな宝があったのか、ウチの家!? その後は、三人でとりとめもない会話をしながら、 車はやがて、古い塀で囲まれた大きな家、 武家屋敷を思わせるような古風な白鳥家に到着した。    
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