白鳥邸へ

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  美香がトイレに入っている間、 男二人っきりでの内緒話が始まる。  「・・・いやぁ、ホント久しぶりだよなぁ、  タケルも強そうになったし・・・。」 とは言いつつ、白鳥の口元は締りがない。  「白鳥さん、  姉貴とは今も、しょっちゅう、会ってるんですか?」  「・・・ん、まぁ、しょっちゅうでもないけど、  たまに・・・でも、スサ絡みか大学の方だけで・・・。」  「二人っきりでは?」  「ないよ!」 少し、空気が重くなる。 タケルとしては姉の交友関係が気になる。 シスコンならば当然だ。  「あの・・・白鳥さんって、  姉貴とその・・・どこまでの関係・・・なんです?」  「うううううう!  想像できないかい? あのガードの固さを!」  「白鳥さんでもダメなのか・・・? そうすっと・・・。」  「むしろオレが聞きたいよ!  タケル君、美香ちゃんには誰かもう、特定の人とかいるの・・・かい?」  
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