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ごめんなさい。
すみません。
申し訳ございません。
お詫びの言葉ならいくつか知っている。
ドミノをひとつひとつ丁寧に並べるように上司の前に並べていった。
言えばいうほど詫びの言葉ドミノは上司と私の間に距離をつくってくれる。
一つ一つは小さいけれど私を守ろうとしてくれる小さな巨人だ。
お詫びの言葉を言い続ける。
壊れたおもちゃのように。
淡々と。
延々と。
上司は呆れた顔をしていた。
「もうコイツには何を言っても無駄だろう」そう判断したのだろう。
そうして私は会社を辞めた。
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