2016年8月11日 深夜

5/5
前へ
/18ページ
次へ
 ベッドサイドの時計は0時を回っていた。 「…明日、ここから会社行く?」 「ん」  篠が京介を背中から抱きしめてきた。 「じゃ、朝飯作るよ。おやすみ」 「おやすみ」  自分より大きな腕の中にいるのは心地よい。心地よければよい程、じわじわと罪悪感が湧いてくる。 しかし、京介にはこの温もりが必要だった。罪悪感を心の奥に押し込めて、ベッドサイドのライトを消した。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加