1982夏

5/9
前へ
 /18ページ
次へ
「わからんわ。」 「こんな人だかり、はぐれるけぇ、、、」 「ほれ、」 ジローさんは、左手を差し出した。。 仕方ないなぁ。。 はい、右手を差し出した。 「連れていってくれんさいやぁ。」 もー、早く。 渋谷駅を出て、スクランブル交差点を渡り、センター街から公園通りを通り抜けて渋谷公会堂辺りまでの間、手を繋いで行くことになった。 ジローさんとは、歩く速さが違うのか、何度か引き戻された。 「せっかち、やなぁ。意外と。」 は? 「早よう歩くと人にぶつかるけぇ。ギターもあるしな。」 人通りの少ない道はあるには、あるけど、ちと、大人の街だしね。。。 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ グループ名は「TJ」 隆士と二朗で。 渋谷で他の仲間との集合場所は、各地からの出場者の前泊・後泊用に用意されたT ホテル。 その中の喫茶室。 隆士さんと杏子が既に座っていた。 で、階段を降りていくと 「地区予選二位で良かったのぅ。一位やったら、アウトやったのぉ。。」 「のんびりと、重役出勤な?」 「同伴で、、二人連れな?」 「まぇ、えぇけど、待ちくたびれて新曲仕上がったわ。」 皮肉を言いつつ隆士さんは、煙草を吸っていた。 「ん?そー言うこと?。。。やっぱり、、いつの間に?」 杏子が、ふふっと、笑った。

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>