1983秋

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なにをそんなに、外堀を埋めるようなことを。。悪いことばかりを想像してしまうじゃないの。 ∀∀∀∀∀∀∀∀∀∀∀∀∀ 話を聞いて、あぁそうかぁ、そういう展開もあるのかと、少なからずショックはあって。 ついつい、避けてしまう。 話しかけられても無視しちゃうし、目をそむけてしまうし、スタスタ足早になるし、カーテン開けないし。。。 一週間くらいして、とうとう、腕を掴まれた。 「おりょう。。なんでぇ、避けるで?」 「聞きてゃぁゆうから、話しただけじゃ」 ジローさんは、困った様子で、覗きこむ。 「怒っとるんか」 怒ってなんかないって。 分かった。わかってる。。 そう、聞かせてと言ったのはわたし。 話としては、脚本としてなら理解できてる。 大丈夫。 自分のなかで、咀嚼して理解して納得できたら覚悟を決めて判断したい。。 それで、いい? ちゃんと逃げないで考えるし、、、 つくづく面倒くさくて。 ちょっと子供で、ごめんなさい。 そう話ながら、わたしは、なんでだろ、べそかいていた。 「あーぁ、また、泣かした。。」 杏子が頭を撫でてくれた。 こんなふうに、、子供なんだろ、なんでだろ。 ∀∀∀∀∀∀∀∀
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