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学祭が、始まると、いろいろヘアメイクの依頼があって、ゆっくりしっかりじっくり考えることができなくて。
それも、良いかも。
衣装の洗濯とか、やらなくてもいい仕事もあるから、、今年は、念願のまーさんカレーライスを堪能した。
ファイブスターは、相変わらずカッコいい。
あんなに思い入れていたのに。
なんか、憑き物がとれたみたい。
「ありがと。毎年来てくれて。」
これがないと学祭が始まらないしね。
美味しいし。
「ほれ、また、服が黄色ぅなんで」
黄色い服にすればよかったね。
ひとにわーきゃーされるのに慣れているひとって、好きでもないひとに告白されても、さらりと振ることができるうえに、なにもなかったのように、こうして会話することができるんだ。。。
しかし、カッコいい。
けけけけけって、訳の分からない笑いかたして。
だれきったジャージの上に、クタクタのバスローブを着ている。あーんなに好きだったひとの前なのに。
カレーライスほおばって、食べさしのスプーンを振り回しながら、喋っている自分にも驚いているけど。
「実習してるときの、怖い高科より、今のアホ丸出しの高科のほうが、おもろいなぁ。」
え?
怖い???
あら、そう?
これからは、じゃアホ丸出しで、いくわ。
ごちそうさま!
ふと、見上げると、
3階の廊下の手すりから、缶コーヒー片手に見おろしてるジローさん。。
ちょっとだけ、、ちっちゃく手を振ってみた。
ジローさん、ふっと笑いながら顔をそむけた。
∀∀∀∀∀∀∀∀∀∀:
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