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「おりょう、ええぇ?」
ん?
帰る?
いつまでも、話さないわけには、いかないしね。ことこと、歩いた。あ、ぽつぽつ、小雨だ。
「わしゃ、おりょうが思っとるほど大人じゃねー。
昼間みたいに、おりょうが、前、好きじゃったって知っとるひとと楽しそうに話しょーるんを見ると。がらにものぅ妬いてしまう。」
ん?
ふふ?
ジローさんの顔を覗きこんでしまった。。
「なに?笑って。。。」
妬いてくれたから。。ふふ。意外。
「こねーだのこたー、ほんま、悪かった思うて」
うん。
それ、持ち出されると、
なにを話せば良いのかわからなくなる。
「・・・」
後ろから、抱きついてみた。
「なんな?」
ふふ。
腕を絡めてみた。
へそを曲げていたし、しんどかったし、口きいてなかったぶん、意地を張っていたぶん、甘えてみたくなる。
「酔ってるん?」
耳たぶに唇を寄せてみた。
好き、かも、って、呟いてみた。
ねぇ、甘えても良い?
「なに?」
「そねーに、したら。帰さねーよ」
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