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雨が激しくなってしまって、雷もすごくなったので、部屋に戻るきっかけを逸してしまった。。
「雨宿り。ここ、おり。」
「なんも、せんから。」
喋りすぎたんだろうな、頭が冴えてきて眠れない。
キツい奴だと嫌われたかな?
言いたいことをキチンと話せたかな?
ホントに伝わったのかな?
ジローさんの匂いのするタオルケットの中でクルマって眠りについた。
浅い眠りを何度か繰り返して、朝になった。
謝ろうかな、、言いすぎたって。
ジローさんは、テーブルに乗せた丸めたタオルケットを枕にして突っ伏して寝てる。
音をひそめて、近寄る。
その姿をぼんやり眺めているうち、また、不安になる。
なんで、こんな気持ちになるんだろ?
わたし、こんな、弱虫だったっけ?
いつの間に、こんな気持ちになっちゃったんだろ。
いつも、気持ちがそぞろで、浮き足だってる。
わたしらしく、ない。。。
全部、ジローさんのせいだ。
寝息をたててて眠ってるジローさんのおでことか頬とか唇を、指先でそーっと、触っていると。指を食べられて舐められた。
「おはよ。」
あ、おはよ。。。
ごめん、起こして。。。
「かまわんて。」
「夢かぁ、思ぅた。」
なんで?
「目を開けてみて最初に見えるんが、おりょう、じゃ。」
なに、それ。
「まだ、ききてゃぁこと、あるん?」
「おりょうが、あんぎゃぁな風に思っとるなんて知らんかったから」
「わしの悪いとこじゃの。いろいろ勝手に、けぇでええと思い込んどったよ。」
ちょっと言いすぎたと思ってる、ごめんね。
「きちんと、聞けて、えかったよ。」
「のー、部屋、戻るん?」
着替えたいし、、
「のー。。隣の部屋は来春に空くみてゃぁじゃけぇ、越しといでよ。隣の棟じゃ、雨の日は面倒だし、夜さびいし。。。」
それは、ジローさん、次第だよ。
「そっけ。また、今夜、続き、話してゃぁけえ、おいで。」
でも、次の日は、さっさと、部屋に戻って、テレビ点けてた。
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